チックが治った!

ケイくん@8歳のチック症状が出てきたのが、1か月半ほど前、花粉症の季節が始まる頃。はじめは花粉で目がかゆいので気にしているのかなと思っていたら、それでは説明が付かないくらい、不定なタイミングで目の玉をグルッグルッと回すようになってきた。
チックとは、一種の「癖」のようなもので、心と体の成長・発達の過程で多くの子どもにみられるものだそうだ(15%くらいの子に見られると書いてあるものもあった)。典型的には、目をパチパチ瞬きの動作が有名だと思うが(私もこれしか知らなかった)、大きく分けて、目の瞬きや顔をしかめたり、肩をすくめたり、手振り、歩く際に体をくねらすなどの「運動性チック」と、咳払いをしたり、鼻をならしたり、大声で叫んだり、汚い言葉を連発する「発声チック」があるようだ。チックの症状って一般に知られているより、随分幅広いようだ。幼児から低学年に多くみられ(ピークは7〜8歳ごろ)、男児に多い傾向にある(男女比は3対1くらい)とのこと。
発症後すぐに症状には気付いたが、初めはなんでそうするか分からなくて、正直どうすればいいかわからなかったが、「突発的、急速、反復性、非律動的、常同的な運動あるいは発声で、発症が18歳未満で4週間以上持続するもの」などという定義にあてはめて考えると、この目の玉グルッの動きも、チックに含まれるだろう結論付けることができ、それからは気が楽になった(私たちの)。
原因は、よくわかってないらしいが、不安、ストレス、緊張、心の葛藤等から発症するとも書いてある(そのほかに遺伝的要素を指摘するものも)。ケイくんはもともと性格的に内にためやすい傾向があるので、知らず知らずにストレスがたまっていたのかもしれない。今年になって、若干家庭内の環境が変わったことも関係しているのか。ダラダラやっていることを一喝!とか、約束の時間を過ぎてもDSやめないとか、クドクド、グチグチ言っちゃうこともあるけど、それも関係している?*1
ともあれ、今回の場合は、花粉症で目がひたすらかゆい時期と重なっているので、目に違和感があってそれが引き起こした動きなのだろうと思っている。
正直、周りがみたらギョッとする動きなので、やめさせたいのはやまやまだが、チックは、そのままにしておけば直る、逆に下手に指摘するとそれがストレスで余計ひどくなる場合があると書いてあったので、静観していた。
学校でからかわれたりすると困るからと、夫は「「目ん玉まわしがくるな」と思ったらギュッと目をつぶってごらん」とアドバイスしていたが、どれだけ役に立ったかはわからない。そもそも、学校で何か言われたかどうかも今となっては分からない(小2男児だもんなぁ)。答えがYesだったらわざわざからかわれたことを思い出させるのはかわいそうだし、Noならそれはそれでよいので、結局聞かずじまいで終わったのだ。春休み、実家に預ける時も、症状だけ伝え周りからは何も言わないようにお願いしておいた。
チックは発症の期間で「短期」と「慢性」の2種類があって、短期のチックは、短くて1週間、長くて2,3ヶ月でなくなることが多いとあったので、それに期待して1ヶ月半くらい経ったころのこと。今から1週間ほど前にあたるのだが、右目がバンバンに腫れてきた。たぶん花粉症で目を掻きすぎていて皮膚が弱っていたところに入り込んだウィルスのせいだと思うが、目の周りがみるみる腫れて、結膜炎、角膜炎も起こしてしまった。めやにが止まらず、非常にかゆくもあり、痛くもあるという見ていてかなりかわいそうな状態になった(学校もあまりにひどくて1日休んでしまった)。すぐに連れて行った眼科で処方してもらった薬のおかげで、痛みのピークは1、2日ですぎ、今ではほぼかゆみも痛みもない状態になっている。
と同時に、気づくとチックが治っていた!たぶん目のかゆみや痛みが半端なくて、そちらに神経がいったんでしょう。あの半端ない目の腫れ方と痛み、痒みはかわいそうだったが、チックは治って、怪我の功名ってやつかも。


関連エントリー
すぐあとに、やっぱりまた出たよ症状がというエントリー
http://d.hatena.ne.jp/gowest/20120612/p1

まだチック症状とはお付き合いしていますという1年半後に書いたエントリー
http://d.hatena.ne.jp/gowest/20130909/p1

*1:でもそれを叱らないで黙認しちゃうと、かなりダルダルの人間になりそうだし。ちょっと小言を控えるくらいはしなくちゃなと思っていたが。