『花森安治と「暮しの手帖」展』

世田谷文学館で明日まで開催されている「花森安治と「暮しの手帖」展」に行ってきた。

暮しの手帖」はいわずと知れた戦後を代表する主婦向けの雑誌。花森安治大橋鎮子らにより、昭和23年創刊され、料理や暮らしの知恵、ファッション、健康情報、女性への啓蒙記事などの記事が並ぶ。広告をとらない独自の方針で編集されており、「商品テスト」などは、強い社会影響力を持った。

この展示を見に来ている人は、「暮らしの手帖」世代の人が多いのかなと思ったが、若い人も結構多かった。やはりというべきか、女性が圧倒的に多く、男女比は2:8くらいだろうか。

花岡安治の生い立ちから雑誌ができるまでの経緯、雑誌で特集された記事の内容(再現なども)、花岡の手による絵の原画などが展示されている。花岡がなくなったのは、もう28年も前になるが、現代に通じるテーマが多いのに改めて驚く。

併設の図書館にバックナンバーが創刊号からずらりとあって、いくつか読んでみたが、さすが読ませる。もっとゆっくり読みたかったなぁ。