『起業家2.0』佐々木俊尚
なんともベタな(分かりやすいといえば分かりやすい)タイトルであるが、いわゆる第三世代(ナナロク世代)の起業家たち9人を取材してまとめたもの(初出は『sabra』の連載)。この業界きってのジャーナリスト佐々木さんの手によるものなので、読み物としても十分すぎるほど楽しめる。
中に登場するのは、
「エニグモ(須田将啓、田中禎人)」
「ミクシィ(笠原健治)」
「アブラハム・グループ・ホールディングス(高岡壮一郎)」
「ゼロスタートコミュニケーションズ(山崎徳之、羽田寛)」
「チームラボ(猪子寿之)」
「ルーク19(渡辺明日香、飯島淳代)」
「paperboy&co.(家入一真)」
「フォートラベル(津田全泰)」
「はてな(近藤淳也)」
の9社。mixiやはてななど日常的に使っているサービスの会社から、名前くらいは知っている会社、果てはそんな会社があるんだーという会社まであるが、いずれも創業してそれほど日も経っていないベンチャーばかりで、著者いわく「情報を司る」「サービスや商品が利用される気持ちの良い場所を育てる側」な会社。「2.0」という言葉自体は、もてはやされすでに旬は過ぎた感があるが、これらの会社の進化はまだまだ止まらないだろう。
- 作者: 佐々木俊尚
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/11/28
- メディア: 単行本
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