「書店」の業界地図

夕刊フジブログに掲載されていた「「書店」の業界地図」。自分の備忘録代わりに、ここに掲載させてもらう。下記、だいたい耳にしたことがあることだが、トーハンの売上げに対するセブン−イレブンの多さには驚き!

書籍や雑誌など出版物の販売額は年間で2兆1964億円に上る(05年、出版科学研究所調べ)。だが、長く続く出版不況とネットの隆盛で外部環境の悪化は増すばかり。生き残りをかけて各社は独自の戦略を模索する書店業界を見ておこう。

 「紀伊国屋書店」「有隣堂」「ジュンク堂書店」の未上場の大手に対し、「丸善」「文教堂」などは数少ない上場組。
 その丸善は書店のほかに出版事業、図書館などの設備建設・内装事業を手がける。「京セラグループ」と情報処理関連で合弁事業も展開する。
 文教堂は「ポーラ化粧品本舗」から「ブックスストア談」を買収するなど店舗網を拡大し、8月末現在で223店舗を数える。また、11月1日にはジャスダックに「三洋堂書店」が新規に上場。同社は中部を拠点に勢力を伸ばす。
 コンビニの「セブン―イレブン・ジャパン」、TSUTAYAの「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)」、さらに「ゲオ」といった兼業組の動きも目立つ。
 取り次ぎの「トーハン」の売上高は6568億円(06年3月期)だが、その約14%、900億円強がセブン―イレブン向けとは舌を巻く。
 DVDレンタルが主力のCCCは、トーハンと2強を形成する「日本出版販売」と手を組み、ネット販売に活路を見いだしてもいる。
 そのCCCのライバル「ゲオ」はトーハンに加え、文教堂と提携し、対抗する。
 このほか、米国などに進出中の「ブックオフコーポレーション」は中古本専門。「ヴィレッジヴァンガードコーポレーション」は“遊べる本屋”をキーワードに雑貨などを扱い、「まんだらけ」は漫画の古書店だ。
 ちなみに、一般的な書店の売り上げ総利益率(粗利益率)は2割だが、ブックオフは約7割。持ち込み客からの書籍の買い取りは、販売価格の3割という計算になる。