女性の育児休業取得率、6・6ポイント増の70・6%

育休の取得率が上がっているというニュース。

昨年10月時点の女性の育児休業取得率が70.6%と前回調査(2002年度)に比べ、6.6ポイント増えたことが8日、厚生労働省の「04年度女性雇用管理基本調査」でわかった。
一方で、男性の取得率は前回比でわずか0.23ポイント増の0.56%にとどまったことも判明。母性保護への認識が広く社会に浸透している反面、男性が育児休業を取得するための環境が依然として整っていないことが改めて浮き彫りになった。
読売新聞より

育児休業の取得率があがるのはいいことなのだが、この数字もくせものである。政府が発表する女性の育児休業取得率は、出産時点で会社に在籍していた女性を対象にしている。つまり、出産前に退職した女性やそもそも就労していない女性は対象外。
就労継続を断念(出産1年前に退職)した女性も対象に育児休業制度を計算すると、02年で女性は38・5%(ニッセイ基礎研究所試算)。また、就業しているか、していないかにかかわらず、計算してみると12・4%にすぎないというのだ!

数字だけの育児休業取得率を上げても、出生率向上には結びつかないわけだ。