神去なあなあ日常 三浦しをん

ほんと時々しか書かない読書記録だけど、そのぶん、コレいい!と思った本が厳選されているということで。

今日は三浦しをんさんの「神去なあなあ日常

帯の「お仕事小説 自然篇!」にひかれて買った。最近、仕事に悩めるお年頃(っていまさら?だけど)なせいか、お仕事小説を立て続けに読んでいるのだが、その中でもこれはイチオシ。

同じく帯に「林業っておもしれー!」とあるように、林業の話。ひとことでお仕事小説っていっても、ホント幅広い。

ひょんなことから、ド田舎の林業に従事することになった18歳の勇気の1年間の物語。はじめは逃げ出すことばかり考えていたのに、徐々に村の人ともなれてきて、仕事の仲間にも認められてくる。最後の祭りのはなしは特にダイナミックで、躍動感があって、一緒に祭りの血がたぎってきた。

基本、仕事にしても風習にしても「男」を描いている話だけど、少し恋愛話も。いや、唯一ともいえる若い女性にちゃんと恋する勇気ってw そして、この二人の行方はいかに?


今時、林業で成り立っている村だけあって、昔ながらの風習もいっぱい残っていて、古き良き日本を感じることができる。といっても、そういう環境で住めと言われたら、、、、やっぱり御免かなと思っちゃう。同じように、小説だから面白いところだけストーリーが語られているけど、実際林業に従事している方から見たら、日々の大変さはこんなもんじゃないよって言われるだろうな。って、小説なんだから、そんな現実的にならんでも(と自分にツッコミw)


11月に続編が刊行されるみたいなので、これも絶対買うっ。


神去なあなあ日常 (徳間文庫)

神去なあなあ日常 (徳間文庫)