『天地明察』冲方丁
もうすぐ映画が公開ってこともあって、今大々的に宣伝している1冊。
江戸モノでしかも天体モノというので、前々から(単行本のときから)気にはなっていたが、ここにきて購入。
で、やっぱり面白かった!
全然数学的な知識を持ち合わせいないので、その意味での楽しみ方は全然できなかったけど、男のロマンというか生涯かけて1つのことに打ち込む姿勢は感動もの。
江戸というスローライフな時代だからこそとか、身分が保障されていたからこそとか色々言い訳(?)はできるけど、生涯をかけてなし得ることができるってのはすばらしいことだ。
解説(文庫)に養老さんも書いているように「物足りなさ」「書き込みの甘さ」みたいなのは正直ある。だって生涯を1冊の本にしてドラマチックにしようと思ったら、そりゃぁ。そして、これも養老さんに賛成なのだが、その物足りなさをひっくるめて、この作品が出来上がっているのだ、と思う。
普段、活字派の私だが、これは映像で見たいと思った。あのスケールのでかそうな測量機や、作り上げた天球儀などを見てみたい。関さんとの戦いやえんとの恋も。
- 作者: 冲方丁
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/05/18
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 37回
- この商品を含むブログ (117件) を見る
- 作者: 冲方丁
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/05/18
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 15回
- この商品を含むブログ (94件) を見る