雄鶏社が自己破産申請

手芸関連の図書を発行してきた雄鶏社(東京)が17日に東京地裁に自己破産を申請していたことが、20日分かった。申請代理人の弁護士によると、負債総額は約12億8000万円。
帝国データバンクによると、同社は1945年に創業。編み物や刺しゅう関連の書籍を多く手がけ、85年1月期には年間売上高約40億5000万円を計上した。作家の向田邦子さんが編集者を務めていたことでも知られる。
しかし趣味の多様化などで、近年は年間売上高が20億円台まで減少。資金繰りも悪化していた。
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp2-20090420-485195.html

あれ、まぁ。ここの本はたぶん、1冊も買ったことがないけど(編み物が趣味ではないもので)、専門出版社はその専門が世に受けている間はいいけど、世の中の流れと外れてくると厳しいってことですね。新文化の「昨年の暖冬」という分析はどうかなと思うけど。

同社は1945年10月創業、手芸や編み物など婦人実用書が中心の老舗出版社。07年1月期の売上高は約23億円。出版不況で売上げが低迷、9億円強の借入金などの金利負担が重く、サブプライムローン問題による金融機関からの借り入れもままならなかったうえ、昨年の暖冬で売上げ見込みの落差が大きく、今回の事態を招いた。現在時点で負債総額は12億8000万円。債権者は従業員を含め300人超。
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