『クラウド・コンピューティング』西田宗千佳

クラウド・コンピューティング ウェブ2.0の先にくるもの (朝日新書)

今流行りの「クラウド・コンピューティング」をキーワードに、現在のネットサービスについて解説した書。多くの人が「クラウド」と聞いて連想するGoogleやマイクロソフト、アップルのような企業のサービスのほかにも、こんな便利なサービスがあったのかなどという発見も。
「クラウド」という考え方はずっと以前よりあったし、似たような概念も昔からあるし、この業界の常（？）として言葉自体はバズワードとして消えていくかもしれないが、ここにきて「クラウド」という言葉がでてきて、話題となっているのはなぜか、そっちのほうが興味がある。言葉でひっぱるというマーケティング的な要素も大きいだろうけど、概念的なものだけではなく、実用に耐えられるサービスが多く出てきたことが大きいんだろうな。
私のようにこの業界に興味はあるけど、技術のことはよくわからない、大枠で流れをつかみたい人にはピッタリの本だと思う。