仕事と子育ての調和

「仕事が忙しくてさぁ」というセリフは愚痴とも自慢とも取れるニュアンスで発せられることがある。全国津々浦々、老若男女どこにでもある話ではないか。
では、これがワーキングマザーの場合はどうだろう。先日、あまりに自慢気に仕事の忙しさを語るママさんがいて、ざらっとした違和感をもった。仕事にかける情熱は、それはすばらしいもので、ほれぼれするような働きぶりなのだが、子供はというと、夫をはじめ、友人、ご近所さん、親兄弟、さらににシッターさんを頼む日々。ちょっと前自分でも悩んでいたことなので特に心にひっかかりを感じたのだと思うが、その方の姿勢が仕事に傾きすぎというか、子育てがほとんどどこかに吹っ飛んでいたのだ。昨今の本でいる「ラークワイフ・アンバランス」なママさんだ。
それぞれのスタンスがあるので、あれこれ言うのは大きなお世話ってなもんだろう。母になったらって、仕事第一じゃだめというわけではない。仕事にハマる時期が、母になってからくるということもあろう。仕事も大事だけど、私たちは「親」である。子育てという責任ある大きな仕事を担っていることを忘れぬようにしよう。自戒もこめて。