『ワークライフ“アンバランス”の仕事力』田島弓子

ワークライフ“アンバランス”の仕事力

ワークライフ“アンバランス”の仕事力

仕事100パーセントというくらい、ハマって仕事をするのは、すばらしいよと声を大にして言っている本(比喩ではありますが、本当にセリフとして叫んでる感じのレイアウトなんです!)。ワークライフバランスなんて甘っちょろいこと言っていないで(とは言っていないけど)、アドレナリンをドバドバ出してガンガン行こうぜ。最後は、「「あたしは仕事したなー」って思って死にたい」(by働きマン)な、と。もちろん、単なる長時間労働ややらされ仕事ではなく、主体的に楽しんでやること。困難には真向に立ち向かうこと(そうでないと、本物の仕事力がつかない)。たとえ失敗しても、そこから何かをつかむこと。コミュニケーションを大切にし、情熱の輪を広げていくこと・・・。
一時期、特に若いときにアンバランスに仕事へ打ち込むのは大切だというのは、そのとおりなんだろう。仕事ができる人は、必ずそういう働き方をしていた時期があるはずだ。
翻って自分の20代はどうだっただろう。確かにかなり仕事色は強かった。今よりもずいぶん労働時間も長かったし、徹夜だってしたし、あれこれ無駄に(?)働いていた気もする。が、ここまでハマりにハマっていたかというと、ちょっと自信がないところも。まだまだ行けたんじゃないか、私(言い訳するわけじゃないけど、20代完全燃焼するまえに妊娠してしまったんじゃないかな)。
本書はタイトルにもあらわれているとおり、最近の仕事ばっかりではいけないよ、ワークライフバランスを大切にしましょう、ひいては短時間労働の風潮対するアンチテーゼなんだろう。わが意を得たりと読んでいる人が多いのではないだろうか。

※執筆者、田島さんのご主人は、「レバレッジ」シリーズでおなじみの本田直之さんだそうだ。