『ワーキングガール・ウォーズ』柴田よしき

主人公は入社14年目の37歳独身女性。一流企業の花形である企画部に在籍し、仕事にはやりがいを感じ、給料や待遇にも恵まれているものの、どこか充足感のない鬱々たる日々を送っている。そんな主人公の身の回りに起こる一連の事件を描いたオフィス小説。
本当に一流企業ってこんなどろどろしているの?というのが正直なところ。本当にこれが「働く女性のリアル」なんだろうか?うーん。元気をもらえるという感想もどこかで見たが、そうかなぁ。さすが作者には筆力があって、ミステリー仕立てに仕上がったストーリーを一気に読ませるものがあるし、そうそう、そうだよね!と言いたくなるようなところもたくさんあるんだけどね。
1つ気になったのはタイトルを「ワーキングガール」としているところ。「ワーキングウーマン」ではなく「ガール」。37歳、職歴14年、まだまだガールでいけますか?

ワーキングガール・ウォーズ (新潮文庫)

ワーキングガール・ウォーズ (新潮文庫)