『「残業ゼロ」の仕事力』 吉越 浩一郎

「残業ゼロ」「早朝会議」「がんばるタイム」などで有名なトリンプ元社長の吉越氏の著作。記事などで読むことはあったが、氏の著作を読んだのは実は初めて。
半ば当たり前となっている残業をなくしていくというのは、社長の固い決意が必要だ。氏に言わせると残業は試合時間外を使うルール違反、問題を先延ばしにするものだそうだ。10年かけてトップダウンで完全残業ゼロを導入した氏の怯むことがない指導力は素晴らしい。ただ時間がきたらサヨウナラというわけではない、増収増益を上げかつ仕事時間を最低限にしなくてはならないのだ。そこには非常に厳しく生産性を挙げる努力がされている。社員も必死なのだ。かぎは、「デッドライン」と「問題は細かく分けて対処する」という点にありそうだ。
私のようにもともとあまり残業ができない人も、ごちゃごちゃと「甘え」を言っている場合ではないなとしみじみ考えさせられた。まだまだ自分は、ゆるゆるだ。つい現状に言い訳しがちだが、会社に来ているんだからその間の生産性を挙げることにもっと注力しようと決意。

「残業ゼロ」の仕事力

「残業ゼロ」の仕事力