限定感を強烈のアピールする本

本日、書店で見かけた『ゲロゲロプースカ』という本。しりあがりさんらしくタイトルも装丁も強烈だが、その帯に「増刷不可能の完全限定本」とある。私たちは何かと「限定」に弱いものだが、書籍で「増刷不可能」と謳って稀少感を煽る手法ってのはあまり見たことがない。帯だけではなく、版元からの紹介文にも「盟友・祖父江慎による、彼にしかできないめくるめくブックデザインは、あまりの豪華さにより増刷不可能の、「完全限定本」! 」という文句が入っている。戦略的に「完全限定本」にしているのだ。ただ、やるやらないはともかく、初版ができた以上、増刷が絶対できない本なんてないと思うしが(増刷の損益分岐は高くなりそうだが)。
さらに、帯に「装丁:祖父江慎+cozfish」と装丁家までアピール。装丁家がアピールポイントになるなんてさすがは祖父江さんだ。
この限定本、初刷でどのくらい刷ったか知らないが、もし売れたとしても増刷は決してしないんだろうか。

ゲロゲロプースカ (BEAM COMIX)

ゲロゲロプースカ (BEAM COMIX)