『消費社会から格差社会へ―中流団塊と下流ジュニアの未来』三浦展, 上野千鶴子

内容はサブタイトルにあるように、団塊および団塊ジュニアを中心とする世代論、格差論、女子・男子論など。上野さんだし、もっと喧々諤々やりあう議論かと思いきや、意外と二人が似ているのか、専門が違う割に微妙に興味関心が近いからか、話が弾んで膨らんでいく感じ。これを読むまで上野さんが三浦さんをここまで買っていたとは知らなかった。確かに二人の対談は刺激に満ちていて面白かったので、もっと早く読めばよかった!(発売当時から気にはしていただけど)

最後の第三部は、正直どうでもいい感じ。三浦さんのパルコ時代の活躍やその周辺の空気なんかが記されているが、パルコ時代をあまり知らないし、アクロスも知らない。二人の雑談は、ここに収録しなくてもいいんじゃないか?