「抱っこしてみたい」

以前、要求を過去形で伝える誤用を書いたが、今回も要求を伝える誤用をご紹介。

今回のは、立場を逆に伝えてしまうというもの。

たとえば、何かしてほしいときに「○○してみたい」と言う。
抱っこをねだるとき、「抱っこして(ほしい)」ではなく、「抱っこしてみたい」と言う。足元にまとわりつきながら「抱っこしてみたい」「抱っこしてみたい」と言われると、思わず、「どうぞ〜。ママを抱っこできるものなら、してちょーだい」なんて意地悪を言ってみたりもする(笑)。

ちなみに、本来の意味、つまり自分が何かトライしたいときの「〜してみたい」は間違いなく使えている。

それと、自分に命令するように「〜して!」と言いながら、行動に移すことがある。
たとえば、それはパパに聞いてみてというと、「パパのとこに行ってきて!」とか「○○くん、行っといで!」と自分で言いながら駆け出していくのだ。

視点という概念がまだ未発達なのか、こちらが依頼するときの表現をそのまま自分に当てはめて使っているのだろうな。