「仕事と育児の末がんに」(アエラ記事より)

今週号のAERA(05.09.12)に、「仕事と育児の末がんに」という記事がある。

読者の手紙がもとになった記事で、激務のなか子育てをしていた夫婦がともに「がん」に、特に妻(投書した本人)は余命1〜2年の末期がんになってしまったという話。夫も激務なうえ、妻は看護士とまたこれも時間も体力も使う仕事。2人とも地方出身で両親などに頼ることもできず(シッターは利用していた)、ギリギリまで頑張って頑張って、限界に達したころ妻が退職したのだが、ほっとしたのもつかの間、がんが見つかったという。

今は、伝えられることは全部伝えようと子どもと濃厚な時間を過ごしている、というが、読んでいてやるせない気持ちがいっぱいになる。

幸い自分は、この方のように変則勤務などではなく時間を切って働くことができているが、同じく地方出身で身近に頼る親族はおらず、また同じく(波はあるものの)夫は平日ほとんどいない。好きで仕事を続けているし、好きで結婚し、出産した。望んだことをできているなんて、なんて幸せなんだと思う反面、あれもこれもと追われる生活になって正直疲れたなと思うこともある。幸い病気などにはなっていないが、人ごとではない、かもしれない。

手紙の最後には、こう書かれていたという。

子どもはかわいいです。生んでよかったと思う。でも時々、近くにサポートしてくれる人がいないなら、子どものためにも自分のためにも、生むべきじゃなかったんじゃないか・・・なんて思ったりします。生んでみて初めてわかったのですが、サポートしてくれる人のいない子育ては、必ずどこかにしわ寄せがくる。
今回投稿したのは、こんな風に夫婦2人だけで共働きしながら子育てしている方のなかには、もしかしたら私みたいに身体を壊してしまったり、死んでしまったり・・・・している人が多いんじゃないかと思い、それが本当なのか知りたかったからです。

AERAでそれに関する特集をまた組むらしい。読んでみたいと思う。