「新書戦争」

今日の朝日新聞のbeに「新書戦争は乱戦の様相」という特集があった。

1938年の岩波新書をかわきりに、60年代の中公新書講談社現代新書という御三家の時代を経て、94年以降筑摩書房、文春、新潮など大手が参入、今年も新たに2社が加わって、いまや20シリーズ以上がひしめく乱戦となっている、という記事だ。

中には『バカの壁』などベストセラーになったものもあるが、もともと書籍にしめる新書の割合(金額)は2パーセント程度だそうで(安価な宿命を背負っているにしても、そんなもんにしかならないのかー)、「戦争」というには額が小さい。ちなみに、現在は月70冊以上刊行されているそうだ。

私は、結構新書が好きで、比較的よく読んでいるほうだと思う。読むものがなく、なんとなく書店に入った際、文庫コーナーよりも新書コーナーに立つことも多い。

が、記事によると

最近は中高年が圧倒的に支えていることがわかる。(略)
岩波新書は)95年の調査では実に9割以上が男性だった。他の新書編集部も「たぶん7割は男性、しかも中高年」と異口同音に話す。文庫が女性に支持されているのと対照的だ。(略)新書はオジサンの副読本なのだ。

ということだ。記事はさらに女性客を採り込みたいが今はオジサン層の趣向を無視できない・・・と続く。

へぇ。意外。女性が文庫を支えているというのも、ちょっと意外だったけど。これほど新書が偏って支持されているとは*1

・・・というか、私の趣向ってオジサンと同じ?え?

*1:クラフト・エヴィング商會デザインによる「ちくまプリマー新書」なんかは、かなり女性を意識していると思うんだけど・・・。 ちくまプリマー新書 → http://www.chikumashobo.co.jp/top/pshinsho/