『結婚がこわい』香山リカ
- 作者: 香山リカ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/03
- メディア: 単行本
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『就職がこわい』に続いて「こわい」シリーズ(?)第2弾。今回のテーマは「結婚」。未婚者だけでなく既婚者も含めて、結婚について考えていこうとしている。
全体的には、他者の引用が多く、また著者の意見も散漫なイメージ。前作『就職がこわい』は、就職する前の学生の心のうちを鋭く分析したものだが、それは「とりあえず就職してみれば」という立ち位置があるからだろう。しかし『結婚』については「したければすればいいし、したくなければしなければいい」という意見なので、既婚、未婚、子どもあり、なし、シルバー層などなど全方位的に目が向け結婚について考えている(『就職』では、『結婚』の「既婚者」にあたる「現在働いている人」は登場しない)。
とはいっても、結婚・出産はともかく「自分らしく生きたい」と頑張っている女性たちを、励ます立場の方が多くでているけど(『オニババ』本に対しての批判が多いことからもみられる)。
ともあれ、香山さんの本ですから、するりするりと読めて、さりげないところにエッセンスがちりばめられています。
してもしなくても「みんな満たされない」(第1章のタイトルより)のはなんでなんでしょうね。