『女子大生会計士の事件簿』の秘密

「本を書こう」というメルマガがある。文字通り、本を書きたいと思っている人むけに、「プロ達のマル秘ノウハウ」を伝授するという趣旨のメルマガである。

この中のコラムに、『女子大生会計士の事件簿』シリーズや最新刊『さおだけ屋はなぜ潰れない?』などベストセラーをとばしつづけている山田真哉さんの「超カンタン!売れる本のつくり方」というのがあった(全7回;残念ながらすでに終了している)。

その最終回(2005/4/1号)で、自身のはじめての著書『女子大生会計士の事件簿』をいかに売ったかという話がかかれていたのだが、それが仰天驚愕なのだ。

出版社に志願して、書店営業を「100店」もしたというのも驚きだが、さらに度肝を抜かれたのは、

そこで、次なる起死回生の手を考えました。
それは「新聞広告」です。

日経新聞に大きな広告を載せることによって、
注目を集めようと思ったのです。

英治出版さんから事前に広告料金を聞いていたので、
その金額を私が負担して、広告を出してもらうことにしたのです。

ということ。簡単に書いてありますが、その金額とは「車が買えてしまうような金額」ですよ!いくら、「新聞に自分の名前が載ることなんて一生無いだろうからいい記念になるだろう」と思」ったからって・・・。普通の人にできることではありません。

そのかいあって、

Amazon5,000位くらいだったのが、一気に5位まで上昇しました。
また全国各地の書店から注文が殺到しました。

で、初版3000部の本は、

瞬く間に増刷が決まり、あっという間に1万部を超えました。
これがシリーズ累計50万部になった『女子大生会計士の事件簿』の
スタートだったのです。

結果、いまや押しも押されもしない人気作家。活動の場は、テレビなどにも広がったのだから、安い投資だったわけだ。「自分マーケター」の典型ですね。

これをマネせよというわけではありません(出版社は大喜びするかも知れませんが・笑)。が、成功する人に必要な心意気がぎゅぎゅっと詰まっているのではないか。