『アマゾンの秘密』松本晃一

アマゾンの秘密──世界最大のネット書店はいかに日本で成功したか

2000年11月にサービスを開始したアマゾン・ジャパン。その立ち上げ期を内側から書いた本。

アマゾンって、名前は有名だけど、無機質というか人間味があんまり感じられないというか（昔、渋谷のオフィスにいったときも「さすが外資っ」といった雰囲気でオシャレでスマートなオフィスだった）、どんな人が働いているどんな会社あんまり見えないから、読者の興味もそそられるってもの。

筆者が大きくかかわってきたからだろうが、「カスタマーレビュー」および「検索」に関しての記述はとても詳しい。これらによって相当、購入率が変わってくるらしい。

さらっと読めるから、特にアマゾンや出版業界に興味がなくとも、ネットで商売をしようと思っている人なんかにもいいかと思う。

欲をいえば、せっかく「元内部の人間がアマゾンを書く！」なんだから、もっとワクワクドキドキがほしいっ！（『アマゾン・ドット・コム』は詳しすぎるぐらいだけど、ドラマだったな）。人間くさいドラマがもっと読みたい。それから、惜しむらくは、２、３年前に出ていたら、もっと楽しめただろうに。

技術よりの話が多いので、ある程度webやネットビジネスの言葉に慣れ親しんでないと読むのはつらいかも。

ちなみに、この本、ちゃんと（？）アマゾンで購入しました。