『137億年の物語』クリストファー・ロイド著、野中香方子 訳


ベストセラーになっているのでいまさらですが、内容もさることながら、コンセプト勝ちですね、本書は。「人類の歴史」でもなく「生物の歴史」でも「地球の歴史」でもなく「137億年の歴史」が書かれているんだもの!(書籍のタイトルは『137億年の物語-宇宙が始まってから今日までの全歴史』)。

宇宙誕生から現在までという137億年というあまりの長さと間口の広さにクラクラくるし、この1冊に?!というお得さ、写真やイラストも豊富でビジュアル的にも申し分なしということで、ついふらふらとレジに(笑)。

といっても人類誕生までのところ、つまり137億年のほぼすべての部分(=第1部)は、現実の時間の長さに比べてあっという間におわるんだけど(当たり前か)。自分たちの来し方を一つの流れとしてみるってのは、やっぱり面白いと思う。

ちなみに、Amazonのレビューなんかを見ると、紙質に関する意見が結構ある。この紙へのこだわり、日本人だなー。


最近、この本の「ビジュアル大年表」が出たようで、書店でみたときは、宣伝用のパネルかと思った。よくみると折りたたまれた年表が入っていて、広げると巨大年表になるという仕組み(広げると2.36メートルあるそうだ)。

でもこれも、実用性とかそういうのではなくコンセプト勝ちだよなぁ。一般家庭では、ジャマ(失礼!)な大きさでも、この本のスケール感と相まって、すごくマッチしているもの。

実際の使用シーンとしては学校みたいな教育施設? 案外個人が記念に買っていくのが多かったりもするのかしら。

137億年の物語 宇宙が始まってから今日までの全歴史

137億年の物語 宇宙が始まってから今日までの全歴史

ビジュアル大年表 137億年の物語

ビジュアル大年表 137億年の物語