『 する?しない?中学受験迷ったときに』 藍ひろ子

我が家はするもしないも、まだ全然わからないが、小3にもなるとチラホラ話題になる「中学受験」。周りでもその話題がよくでるようになり、気にもなりつつ、でもまだ考えた区ない、、そんな落とし頃(?)の心にちょうどヒットしたタイトルだったので読んでみた。
今時の中学受験事情については、ネットや知り合いから漏れ聞く程度しか知らないが、やはり大変だという話はよく聞く。小4からの塾通い。学校の勉強のはるか上をいく難問に格闘する子どもたち。私立中の人気は一時よりはおちついたそうだが、まだまだ高い。

本書の著者は、そんな中学受験を教育ライターとして長年追いかけつつ、さらにご自身の息子さんが中学受験そしてこの春、大学受験をなさった経験をもつ。その「生の母」の立場で書かれているのが素晴らしく、(ライターさんにこういうのは失礼かもしれないが)「心の底から自分の言葉で書いてある話」だった(実体験に勝るものはないんだな)。
本書は、するもしないもどちらのスタンスも取らないと言っているので結論はないのだが(迷いがさらに広がる可能性もあり・笑)、書いてある内容には得るものがとても多い。
日々、目の前の宿題やらなにやらに追われてあわただしく過ぎていく毎日だが、本書にあるように、中学受験を考えるのはその先の大学、そして就職についても考えることになるので、ちょっと立ち止まって、子どもと話してみるのもいいかもしれない、と思った。