バーコードせどり

時間調整のため、ふらりと寄った駅前の某中古書店チェーン。何気なく本を見ていたら、隣で一心不乱に1冊1冊を本を出しては小さな機械でバーコードを読み取る作業をしているオジサンがいる。もちろん、店員さんではない。
「ほぅ、これがバーコードせどりか」。言葉としては知っていたが、実際にやっている人を見たのは初めてだ。
ちょっと前までのせどり背取り)は、自らの目で見てどの本が高値で売れるか値踏みをする、ちょっと職人さん的な要素があったが、「バーコードせどり」(「ビームせどり」とも)は文字通り、バーコードを機械で読み取り、高値で売れる本かどうかチェックするだけ。つまり機械さえ扱えれば誰でもできるものなのだ。
余計ないお世話だが、こんなに手軽にできるようになっちゃって、この人たちは本当に儲かるのかしら。一般人と違う動きをするため、白い目で見られることもあるだろうし(客の立場からしても、ジャマになることもあるし、横で機械をずっと使われているのはあまりいい気はしない)、店員さんに注意されることだってあるだろう(たぶん)。機械でやっているくらいだから、本が好きで好きでというタイプでもなさそう。それともまだまだお宝は眠っているってことかなぁ。


本エントリーとは全く関係ないが『ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)』で出てきた『せどり男爵数奇譚』。読んでみたいと思いつつ、まだ未読。

せどり男爵数奇譚 (ちくま文庫)

せどり男爵数奇譚 (ちくま文庫)