下の子が叱られにくいこれだけの理由

兄弟がいると「下の子は上の子に比べて叱られない」と言う話をよく聞く。
その理由としてよくいわれているのが、

  • 上の子を見ていて、ツボを心得ている

というもの。下の子は、意識せずとも日々の暮らしの中で、上の子の言動をよく見聞きし、何をしてはけないのか、何が親の琴線に触れるのかよくわかっているというのがこの説。いわゆる「要領のいいヤツ」は弟妹に多い、らしい。我が家のワイくん@2歳はそうでもないけどね(要領悪いのか?まだそこまで分かってないのか?)。さらに、

  • 親が困ったとき、とりあえず上を叱る

というパターンもあると思う。例えば、原因は不明だが、おもちゃの取り合いをしているのを見かけたときに、「おにいちゃんでしょ」とやってしまうのがこのパターン。下が小さければ小さいほど、ありそう。まだ日本語が通じるかもままならない子に言って聞かせるより、とりあえず言って分かりそうな子に言ってしまう。
私もかなり意識して平等にと思っているが、事がくだらなければくだらないほど、ケイくん@年長に「そのくらい、ワイくんに貸してあげて」と言ってしまう。実はケイくんが遊んでいたものにワイくんがちょっかい出して・・・というパターンが圧倒的に多いので、平等な目でいえば大概ワイくんが悪い(のは分かっている)。が、最終的にはケイくんに我慢してもらったり、半分こしてもらったり・・・。「ずるい」といわれてしまうけど、そうでもしないと事が収まらないのでつい。そのほかに

  • 単に親が(比較して幼い)下の子に甘い

ということもあるだろう。上の子が同じ歳のときはちゃんと注意していたことでも「まだ小さいから」と見逃している可能性はある。どこかで「上の子は早く大きくなってもらいたいと思い、下の子はいつまでの小さいまでいてほしいと願う」というような話を聞いたことがあるが、まさにそれを地でいくようだが、上の子は「もう」、下の子は「まだ」と思ってしまう心理はわからないでもない。また、

  • 親が叱るポイントをつかめている

親の側の子育てスキルがアップしているのもあるし、どこのポイントまで許して、どこは目をつぶるかの加減がゆるくなってきている(そうせざるを得ない)というのもある。子どもというものは汚すものだ、散らかすものだと覚悟できていたら諦めもつく。思いどうりになるわけがない。
そして、さらに最近よく思うのが、

  • 上の子に遠慮して、下を叱りにくい

というのもある。1人のときは、その子を叱り飛ばしてもその子だけで完結していたが、2人以上いると叱られた子以外のみなに嫌な思いをさせてしまうことに躊躇してしまうのだ。今たとえばワイくんをきつく叱ると、ケイくんまで萎縮してしまう(特にケイくんはそういう性格だ)。何も悪いことをしていないケイくんにまで気まずい思いをさせてしまうのは忍びないので、ついついワイくんに叱るのが甘くなる・・・。
そして最後に、

  • 親が年取った

もあるかも。叱ったり、しつけたり、何度も同じことを言って聞かせるって意外と体力いるんだよね。

上の子って損?いやいや私も上の子だけど、そう思ったことはないなぁ(親が上手かったのか?)。「叱る」(しつける、注意する、怒る、すべて含め)って難しい。