「堀内誠一 旅と絵本とデザインと」
堀内誠一さんの展示会「堀内誠一 旅と絵本とデザインと」が世田谷文学館で行われているので、子どもたちをつれて行ってきた。
なんどか書いているけど、自分の幼児期で大好きだった絵本は『ぐるんぱのようちえん』。その絵本が私ガ堀内さんの始めての接点となるが(当時は絵本の作者など気にしていなかったけど)、『たろうのおつかい』『くるまはいくつ』など数々の今も読み続けられている絵本を描いた人であり、「アンアン」「ブルータス」などを手がけ、堀内さんがデザインをすればその雑誌は当たるとまで言われたほど有名なアートディレクターでもある。詳しいプロフィールは、ここあたりを見ていただければ分かるが、お名前を知らなくても、まったくその創作物に触れたことがない人はいないはず!
開館と同時に入ったせいか、ほとんど人がいなくて、子どもたちがちょろちょろしていたのを気にしつつもゆっくりと見られた。絵本のコーナーではいままで意識して、堀内さんの作品だけ並べてみることはなかったが、なんて芸風が広い人なんだ!と再認識。ひとめでこの人の作品だと分かるようなタッチを確立しているのもすばらしいが、堀内さんのほうに「ええ?これも、あれも?!」と驚くほど幅の広いひともなかなかいないのではないか。絵本の原画、雑誌のロゴ(ボツになったものも含めて展示)など興味深いものが多々あったが、自分で一番興味をそそられたのは「旅」のコーナー。堀内さんが海外旅行に行って、見聞きしたことをイラストエッセイ風に書いているのだが、これが面白い!イラストも素敵だし、観察も鋭い。20年以上前の外国の姿が、堀内さんの目を通し、絵を通して、今の私たちを楽しませてくれる。
亡くなられて20年以上経つが、古さを感じさせないデザイン、イラストはさすがだった。
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雑誌づくりの決定的瞬間 堀内誠一の仕事―an・an BRUTUS POPEYE 雑誌の黄金時代をつくったアートディレクター堀内誠一
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