一橋出版が自己破産

このお休みの間に、一橋出版が自己破産していたもよう。長い休みに入っていて、全然情報をキャッチアップしていなかったので、今日知った。
一橋出版は、高校生向け教科書や教材、参考書などを主に出す出版社。50年以上歴史がある中堅どころだが、教育専門出版社は厳しいのか?

一橋出版(株)(資本金9000万円、杉並区南荻窪4−30−6、代表平田治久氏、従業員20名)は、5月1日に東京地裁へ自己破産を申請した。(略)
当社は、1947年(昭和22年)に創業、56年(昭和31年)2月に法人改組した。教科書など教育書籍を主体とした出版社で、特に商業高校向けの教科書に定評があった。売上比率は、教科書および教師用指導書などが約30%、介護福祉関係書および漢字検定や簿記検定などの受験対策書などの実務書が約60%、学校教育用の体育・家庭科などの実技ビデオおよびDVDが約10%となっていた。
2003年8月期には年売上高約23億円を計上していたが、少子化や活字離れに加えて近年は商業科を廃止する学校が増えてマーケットの縮小傾向が続き、売り上げは年々減少。このため、ビジネス書や実用書のラインアップを充実させる一方、名古屋営業所および福岡、広島出張所の廃止や都内の社有不動産を売却するなど経営の効率化に取り組んだものの業績は回復に至らず、2008年8月期の年売上高は約11億7000万円にまで落ち込んでいた。
このため、大阪支店を廃止するなどリストラを進めたものの、人件費などの負担も重く、借入金も依存した資金繰りが続く中、昨今の金融情勢の悪化により金融機関からの支援も難しくなり、事業継続を断念、今回の措置となった。
負債は債権者935名に対し、約11億4900万円。
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