『創業家物語』有森隆
- 作者: 有森隆
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/07/30
- メディア: 単行本
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本書は、創業物語でもなく、創業「者」物語でもない、あくまで創業「家」というところがポイント。つまり、創業者のアツい思いや苦労などにとどまらず、それを次いだ二代目、三代目(子供、養子、兄弟、孫・・・)の代まで描いているのだ。一応「男子継承型」「娘婿・養子継承型」「兄弟継承型」「パートナー継承型」「途中登板型」と分けてあるが、それほど厳密に分類できるものではなさそう。政治家や皇族とまで親族になる華麗なる家系図を描く家もあれば、シンプルに縦線のみの家系図もあって、この人とこの人は親戚なんだーという面白い発見も。有名企業ばかりなので、知らない会社はないけど、新ためて成り立ちやら創業者などのことを知る機会はないので、ミニドラマをたくさん見ているようで楽しめた。
ここに出てくる中で、今でも創業家が君臨している企業は本当に少ないけど、中内家を例に出すまでもなく、創業期を過ぎ、会社がある程度大きくなると、家族経営ってのは難しいんだろうな。
※なんだか久しぶりに読んだ本のことを書くなあ。もちろん、読書は生活の一部であるので、ここに書こうが書かまいが読んでいるんだけど。