『タクシー王子、東京を往く。』川鍋一朗
傾きかけた会社の建て直しに成功し、今こそ現場を知らねばと1ヶ月限定でハンドルを握った三代目社長のドライバー体験記。著者はMBAもちでマッキンゼーあがりの三代目社長、プロフィールだけみるとピカピカのボンボン社長にも見えるが、本書は失敗談あり、ほっこりエピソードありのほのぼのとした内容。経営者の顔はおいておいて、本書の中ではいちドライバーとしてはまったくの新人として書かれている(経営者目線ももちろん忘れていないけど)。その新人が成長していく様子を、コミカルに上手く描いている。
ちなみに、この本を知ったのはJ-Waveのインタビュー。ラジオでの会話よりも本のほうがさらに砕けた感じ。
経営に対する考え方や日本交通の戦略もありつつ、コミカルに仕上げている本書は、マーケ目線で本を作ってるとしたら大成功なのでは?と思ったりもしたが(見方がひねくれてますか)、まんまと日交のファンになった。桜にNね、覚えておこう。でも、残念ながらタクシーってほとんど乗らないんだなー。
日本交通・三代目若社長「新人ドライバー日誌」 タクシー王子、東京を往く。
- 作者: 川鍋一朗
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/05/28
- メディア: 単行本
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