『おしゃれなエコが世界を救う 女社長のフェアトレード奮闘記』サフィア・ミニー

おしゃれなエコが世界を救う

おしゃれなエコが世界を救う

日本において「フェアトレード」というものを広め、今も活動を拡大中の著者の半生をつづったもの。フェアトレードとは、その名のとおり「公正な取引」。大企業や先進国が資本力に任せて途上国から買い叩くのではなく、適正な価格で買い付け、立場の弱い途上国の生産者や労働者の生活を守るというもの。スタバのコーヒーかなにかで、その言葉を見たことがある気がする。
著者の生き方は、とにかくパワフルで信念が強い。仕事柄、世界中を飛び回るのはもちろん、自宅出産をし、生後2日で仕事を再開なんてエピソードもあるくらい、仕事に没頭し、そして仕事を楽しんでいるのがよくわかる。多分ここでは書ききれないくらい苦労はいっぱいあるのだろうけど。タイトルに出てくる「おしゃれなエコ」という話はあまりなく、彼女の生き方やフェアトレードの考え方について多く語られている。
直営店が紹介されていたが、機会があったらぜひお店に行ってみたいと思う。