『世界のどこにもない会社を創る!』飯田亮

世界のどこにもない会社を創る!―セコム創業者の痛快な起業人生

世界のどこにもない会社を創る!―セコム創業者の痛快な起業人生

セコムを創造した飯田亮(まこと)さんが、29歳で大学の同窓生と日本警備保障を創業し、以来、現在に至るまでの語りおろした自伝。それまで日本になかった警備、セキュリティ産業を作り上げ、一大産業に育て上げた人だけに、その人生も刺激的で面白い。家庭環境が大きく影響していると思うが、実業家となるべく育ち、実業家となるべく頭と体を使い、一生実業家として生きている人なんだということがよく分かった。
次から次へと語られるエピソードは、それ1つ1つはそれほど深く語られることはなくさらっと書かれているが、当事者であったときはまさに死闘を繰り返してきた結果だったんだろう。このような具体的なエピソードのほかに、経営者の心得から、考え方などについても、多く語られている。ほんまもんのベンチャースピリッツを感じられる一冊である。