『サラリーマンは2度破産する』藤川太

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産休→育休を取るにあたり、自分の収入、ひいては家計の収入がガクッと下がることにともない、少し家計のことについて考えてみるか・・・というのが本書を手に取ったきっかけ。

タイトルは「破産する」なんて断定調になっているが、もちろん「みんなが」というわけではなく、うまく乗り切らないと、そこそこ収入がある人でも人生に2回ほど破産の可能性がありますよ、という意味。

内容としては、自分たちのライフスタイルを振り返り、将来にわたっていつどの程度お金が必要か、そのために今どうすればよいか(生命保険の見直しや住宅ローン、運用など)について、指南しているのはオーソドックスなもの。マネー誌や主婦雑誌などを見たり、日ごろその手のことについて考え手いる人にはほとんど必要ないかもしれない(内容として、奇抜なことが書いてあるわけではない)。本書は、そこそこ売れたようだけど、薄くて1冊にコンパクトにまとまっているのとタイトルのインパクトがポイントかな。

そこそこ頑張って働いていれば、無計画に生活していても老後まで安心、という時代ではないんだなぁ。家計がまわらなくなる要因、子どもの教育費、住宅ローン、収入の不安定化、老後の生活費資金調達・・・といった数々のトラップを見事1つ1つクリアしていかなくてはならないわけだし。

だけど、そもそも大元になっている「生涯収入計画」が一番怪しかったりして(笑)。サラリーマンは安定職ではないこの時代、この前提がなりたたないと、ライフプランを立てて長期にわたって収支を合わせてもなんの意味もないじゃないか。

またまた読み流してしまう危険性を感じつつ(今までも細切れ知識だけ増えて、何もしない・・)、休みの間じっくり考えていかねばならんことのぅと思った。また、自分の持っているこの手の知識がバラバラ過ぎ、浅すぎなので、自己防衛のためにもFPの勉強でもしてみるのもいいかもと思った。