ブック検索

今日、グーグルから「Googleブック検索」のサービスが開始されたようですね。

Googleブック検索は、海外では“Google Book Search”と呼ばれているサービスで、出版社などから提供された書籍や雑誌を同社のデータベースに登録し、その内容をインターネット上で参照できる。また、その出版物を実際に購入できるECサイトや、貸出可能な図書館などへのリンクを示すといった機能も持っている。(略)
Googleブック検索ではプレビュー機能として、書籍の全文が参照できる“全文表示”、検索語句に対応したページの前後数ページが参照できる“部分プレビュー”、検索語句の前後の文章のみを抜粋して表示する“スニペット表示”、書名、著者名、ページ数など基本的な情報のみを示す表示方法(プレビューなし)――の4種類が用意されている。
http://ascii.jp/elem/000/000/048/48694/

さっそく、「Googleブック検索」を使ってみた。いくつか、おもいつくままキーワードを入れて検索ボタンをクリック。すると、キーワードにひっかかってくる本が、書影、タイトル、著者名、出版社名、該当ページ数、該当箇所
(ない場合も)とともに、ずらずらと表示される。そのなかから気になる本を選択してクリックすると該当箇所の前後が読めるという仕組み。作業は簡単、便利。本の表紙が見えるのは、なかなかよい(少し開いているイメージもかわいい)。

その本が気に入ったら、即購入できるようになっているのも便利(アマゾンなどのweb書店とバッチリリンクしてある)。レビューだけ読んで購入したものの失敗、というのが少しは減らせるかも(笑)。

「検索立ち読み」ができるのはデジタルならでは。思いも寄らない書籍がひっかかってくるだろうから、楽しさがある反面、うざったいことにもなるかも(and検索でかなり絞らないと目的にたどり着かなくなるとか)。重要度とかそういう重み付けはできないだろうし(テクニックはだんだん人間側で付けていけそうだけど)、そもそも今の登録冊数では見られる本の数はたかが知れている。

また、漢字のキーワードを入れると、(中国語に同じ漢字の熟語がある場合)中国語の本もずらーと並んでしまうのは難点。言語の切り替えはできないんだろうか。

Google側では、

ガーバー氏は、米国の例を引き合いに出しながら、少部数でも効率的に販売が行なえた例や、ページの表示から実際の販売に結びつく機会(コンバージョンレート)の増大など、出版社側にもメリットがあるサービスであることを強調した。プロモーション活動や、店頭に並びにくくなった死に筋の商品の情報をユーザーの元に的確に届ける上でも、Google Book Searchは有効だという。
http://ascii.jp/elem/000/000/048/48694/

という思惑はあるものの、まだまだ日本で参加している版元は少なそう。利用者としては、検索できる本の数が増えてくれれば使い出もでてくるだろうが、出版社としての判断はいかに。宣伝にはなるだろうが・・・(アマゾンの「なか見!検索」でも参加しているのは、何社?)。