不思議な企画書(もどき)

私の所属している会社は出版社なので、持ち込み原稿・持ち込み企画*1が届くこともままある。成功率は必ずしも高くないだろうけど、出版したいという気持ちは強くてもツテがない人には、ルートの1つとして確率されているし、それで実際本になることもある(実際、持ち込み企画の本を担当したこともある)。

ただ、なんでもかんでも出版社に原稿やら企画書を送ればいいってもんじゃない。先日もペラ一枚の企画書(もどき)が郵送されていたが、これが弊社とはまったく縁もゆかりもない分野のものだった。少しでも会社のカラーにあうものであれば、「これなら○○さんが興味もちそう」と渡してみたり、社内に「こんなの来てます」と一斉メールを送ることができるが、あまりに無理なものはそのままサヨナラ〜となってしまう。­

一部の総合出版社を除いて、たいていの出版社には得意分野があるから、そこをつつけばいいものを、なぜ望み薄(っていうかほぼゼロ)のところに送る?こればかりは数打っても当たらないだろう。パンやさんに、野菜の卸売りの営業をかけたって無理なんだ。どんなのが得意なのかなんて調べるのは、このネット時代、わけないのに。

まぁそもそも、この企画書は企画書の体裁を全くなしていなかったけど(どういった内容を、誰に向けて、どんなテイストで書きたいのかなど基本が全くない)、挨拶状だけはバカに丁寧だったのが逆に痛かった。

*1:持ち込みといっても本当に人が持ち込んでくるわけではなく、メールや郵送がほとんどだけど