自動レジかっ!

先日のこと。ふらりと立ち寄った書店で気になる本があったので、レジへ持っていった。

店員さんは4、50代の男性。私が差し出した本をむんずとつかむとレジをたたいた。「××円」。私がお金を出そうとしている間、カバーを電光石火でかけ、こちらが差し出したお金をつかむと、お釣りと商品をぬっとつきだした。そのまま、出されたお金と本を受け取り、レジを後にした・・・のだが、もやもやとした違和感が。

そう、最初から最後までで店員さんが発した声は、値段の読み上げだけだったのだ。一応客商売なんだし、ことさら愛想はいらないが、「ありがとうございました」のひとことでもあっていいのでは?機械じゃあるまし。いや機械を相手にして清算したほうがずっとマシだぞ・・・・変なことをグルグル考えながら、もやもやを抱えたまま店を後にした。

今のスーパーやコンビニに代表されるような、客側がほとんど何もしゃべらなくても完結するような買い物の仕方も決していいとは思わなし、「いらっしゃいませ、こんにちはぁ〜」「ありがとうございました、またお越しくださいませぇ」とうあのマニュアル対応も気持ち悪いと思う。でも、だからといって店側からの言葉が何もないのもやっぱりかなり不気味だった。

普段使わない駅前にある小規模(たぶん独立系)書店である。立地はよく、書籍のラインナップも悪くない(その駅周辺の雰囲気とあっていそう)と思ったが、あの店員さんの態度でやってけるのだろうかとふといらぬ心配をした。