『父と子の中学受験ゲーム』高橋 秀樹
- 作者: 高橋秀樹
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2007/02
- メディア: 新書
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前半は、決して受験向きとはいえないタイプの子と父でどう私立中学受験を乗り切ってきたかを赤裸々につづったもの。ノウハウ本とはいえないが、読み物としてとても楽しめる。後半は、筆者による現代の教育問題についての意見・提言がまとめられたもの。
受験という厳しい目標のもと親と子がどうかかわっていったかが手に取るように分かる。が、やっぱり受験は「ゲーム」として楽しむというには無理がありそうだ。筆者は時間の融通の利く仕事らしいが、一般家庭で(しかも共稼ぎで)ここまで親がコミットできる家庭は少ないだろう。そこまでして・・・とちょっと引いてしまったのは事実だ。
中学受験の是非は私にはよく分からない。本書を読んでもやっぱり分からない(著者はもちろん私立中学肯定派であるが)。自分の子どもの受験云々は、まだまだまだまだずっと先だが、その前からその先まで続く「教育問題」の端的な例として(そして興味津々な分野でもあるからして)、中学受験については引き続き考えていきたい。