書評の読み方は難しい

職業柄、新聞や雑誌、ブログなどに掲載されている書評は結構好んで読むほうだ。ほとんどの雑誌に書籍の紹介コーナーがあることからも分かるように、書評を好む人は多いと思う(埋め草として丁度いいからかも?)。

「書評を読んで惹かれたので、買って読んでみたがイマイチだった」という経験は、やはりある。新聞の書評に関しては、

(新聞に書評を書く書評者も、新聞社の書評欄担当者も、書評される側の書籍の編集者も)関係者の多くが仲間内なのである。厳しい評価は著者や版元に迷惑をかけることになるので、避けようとする力が働くのは当然である。それどころか褒めるのがあたりまえというのが実情ではないだろうか。新聞・雑誌にとって、出版社は広告を出してくれる「お得意さん」なのだ。彼らに不利益なことはしたくないという「思いやり」があるのだ。
http://www.ohmynews.co.jp/news/20070419/10300

とカラクリがあるから。これは以前から言われていたことだし、実際ちょっと思いをめぐらせば分かることだろう。必ずしも大先生が太鼓判を押しても面白い本だとは限らないのだ。

かといって、amazonなどの書評もなんだかなーというのも多い。こちらは、読み手のリテラシーもまちまちなんだから、仕方がない。

結局、私が一番よく利用しているのは、顔の見えるブログや雑誌などにある書評。「誰がそれを評しているか」が一番大事、「あの人がそういっているなら」に弱いのだ。