『1万円の世界地図』 佐藤拓

1万円の世界地図 (祥伝社新書)

1万円の世界地図 (祥伝社新書)

統計からみた世界および日本。「格差」とサブタイトルになるように、経済格差が顕著に現れるようなデータが多い。グラフや統計と名のつくものが好きなら、きっと楽しめる本。ただし、タイトルの「一万円」はかえって分かりにくいし、他に適切なものがあったのでは?という気がする。

基本的に左のページがグラフ(表など)、右のページがその解説という新書ではあまりとらないパターンとなっている。なので、文字を追うという意味では、全体の分量の半分となり(解説も軽いものだし)、あっという間に読み終わるが、グラフや表をじっーと見ているとあっという間に時間が経つ。

国内で「格差」「格差」と騒いでいるが、全世界から見たら日本はなんと恵まれている国なんだろうということが、ひしひしと伝わる(ただし、幸福度とかは低いんだけどっ)。