教員採用の社会人枠拡大に賛成

政府・自民党は社会経験が豊富な人材の教員採用について、採用試験の一部を免除するなどの優遇制度を積極的に設けるよう全国の自治体に促す。教員免許取得者を対象に一般選考とは別の「社会人枠」を設ける制度だが、特に青年海外協力隊経験者など国際貢献分野での優遇枠創設を求めていく。文部科学省が年内をメドに通達を出し、2007年の選考から実施を求める。
07年度から始まる団塊世代の教員の退職期を控え、即戦力となる教員確保につなげる。国際貢献活動に重点を置くのは国際感覚のある学生を育てるとともに、地方に定住する外国人の増加に伴って増える外国人児童への対応を進めるため。

「国際感覚」云々はともかく、社会人枠を広げるのは、全面的に賛成。教員は人材の流出入が少なすぎる。現場の活性化のためにもぜひ。

思えば、自分が社会に出るころ、教員を目指す人が気の毒になるくらい採用が少なかった。今は景気回復や2007年問題などで採用数が増えていると聞くが、あのころはなりたくても採用ゼロなんて県もあった。そんな、教員になりたくても別の道に進まざるをえなかった人がもう一度夢をかなえるため、またもちろん、社会経験をつんで教育の場に生かすためにもいい制度だと思う。