ワンコインブック

http://book.asahi.com/news/TKY200508290397.html

ワンコインで手軽に買える500円本が次々に出版されている。ほかの商品では一段落した「価格破壊」の波が、やや遅れて出版物に押し寄せている形で、ベストセラーも目立つ。作家の旧作を集めたり、かつて出た雑学系の本の中身を仕立て直したり。出版物の「再利用」にも一役買っている。

100円ショップで本が出てきたときほどのインパクトはなかったけど、コンビニなどで「500円」を大きな売りにする本が続々出てくるなぁと思っていた。

500円でペイするのには、それだけの努力がいるだろう。「河出の場合、初版は基本的に3万5千部」と多めになっているし、装幀(確かにダサイ)や印税に無理をさせているというが、いったい損益分岐はどのくらいなんだろう?

いちばん売れている「これだけは知っておきたい個人情報保護」で87.0万部(ただし出版社の公称)だそうだ。時期もよく、需要と供給がこの値段この分量にあっていた本だと思うが、そんなに出ていたのか。コンビニでよく見かける『ワルの知恵本』は、70.0万部。すごーい。どの本もこんな数字が出ているとは思えないが、売れているものは売れてるんだなぁ。