男女共同参画社会に関する世論調査

きのうの新聞で、「「夫は外で働き、妻は家庭」反対、初の多数」あった見出しが気になったので、そのソースである「男女共同参画社会に関する世論調査」を見てみた。

確かに、ニュースになるだけあって、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきであるか」の項目(図32)の変遷(昭和54年から平成16年まで)の勢いはすごいもの。30代が一番大きく「反対」、それに続いて20代、40代、50代・・・と年齢が高くなるにつれて高くなっている。
#こういう統計って、階段状ではなく30代が一番飛び出ることが多いのはなんでだろう。

でも、この質問「べき」という聞き方が微妙なのでは?と思ったり。
だって、「女性は結婚したら、自分自身のことより、夫や子どもなど家族を中心に考えて生活した方がよいか」に、割合は減っているものの 「賛成」者は55.5%。これってやっぱり世間も「妻は、家庭を優先せよ」と思っているということでは?

実際の家庭での作業(家事)についてだって、「掃除」で82.4%,「洗濯」で88.1%,「食事のしたく」で87.3%,「食事の後かたづけ,食器洗い」で80.9%が妻なんだから。

でも実作業ではなく、「決定者」という点で見ると、「家計費管理」で15.8%,「貯蓄・投資」で27.8%、「土地、家屋の購入」で48.0%,「夫の就職・転職」で61.0%,「妻の就職・転職」で49.0%、「家庭における全体的な実権」で55.6%が夫が最終決定者となっているそうな。小さな決定が妻側に、転職・家の購入など比較的大きな決定は夫側にあるようだ。

  • 意識:男女同権
  • 実労:妻優先
  • 意思決定:夫優先

といったところでしょうか。