『王子さまを40歳まで待ってみた』 催馬楽つゆ子

王子さまを40歳まで待ってみた

40歳未婚（シングル・フォーティーズ）の男女7人のルポ。なので、実際は待っていたのは「王子さま」だけではない。 どの人も確信犯的に「絶対結婚しない」というわけでなく、気づいたら40歳、気づいたら未婚、という人ばかり。なので、「40歳まで待ってみた」（意図的）ではなく「40歳でも待っている」（受身）の方がより適切。

私の意見だが、「絶対結婚してやる」「結婚したいぞ」という人は、必ず結婚できる（どんな人でも）。方向性なんかも含めて「自分」をよくわかっているし、結婚・生活というものにも現実的。「いい人がいればね」（「たぶん、しないよ」「一人が気楽だから」も含まれる）という人は、やっぱり「いれば」結婚するし、「いなければ」しない。「いい人」という言葉の曖昧さとおなじくらい、結婚するかしないかも漠。

結婚はすりゃいってもんでもないし、しなくてはならないものでもない。でも「やっぱり結婚したほうがいいかな」と心にひっかかったまま、だらだらとすごすのは、できれば止めたほうがいい。特に３０代を越えてからは。「今はしない」と決めたら、そのことは考えない、「今、したい」と思ったら、思い切りアクションを起こす、くらいにしたほうがいい（余計なお世話かもしれませんが）。