電子書籍購買層 < ネット書店購買層

連休中、本好きの義母と「本」について話をした。義母は本好きで、時間があると本を読み、孫たちにも本だの図書券だのをいっぱいくれる人である。電車で本を読むひと時は何にも代えがたいという話から、どんだけ環境破壊といわれようと紙の本はなくなってほしくないという話、最近、お気に入りの書店がなくなってしまった話、そのため本は手にいれにくくなったけど、図書館は好きになれず、またネット書店からも買い物をしたことがない、もっぱらのリアル書店派だという話などなど。
そこで思ったのは、現在、ネット書店を使ってない人は電子書籍も買わないのではないかということ。
現在、ネット書店で(紙の)本を買うことに抵抗がある人は、電子書籍の購入にはさらに高い壁がある。この壁はデジタルデバイド的な意味と、心理的なハードルの両面で存在する。購買の時点ですら、手にとって確かめないと買えない人たちは、買ったものすら紙の手触りが全くしないものにはかなり抵抗があるだろう。
実証はできないので、心証でしかないが、「ネット書店で紙本を買わない人は電子書籍も買わない」が正しいとすると、人数としては、

 リアル書店で買う層  > ネット書店で買う層 > 電子書籍を買う層

となる。リアル書店:ネット書店の割合が現状どのくらいかわからないけど、1割くらいと考え、そのうちの1割が電子書籍に興味ともつ・・・と考えても、まだまだ現時点では、電子書籍を買う層って、うーーんと小さいのかもしれない。
もちろん、流れとして電子書籍化は止められないし、自分もかなり心待ちにしている派なのだが、黒船襲来で大騒ぎしていると皆が電子書籍に雪崩を打っているように見えるのに踊りすぎはよくないと思った次第である。