見えないところで助けられているかもしれない

今朝の通勤電車内でのこと。途中の駅から1歳半くらいの子どもをおんぶしたお母さんが乗車してきた。各駅停車だったが、時間が時間だからそこそこ混んでいる(頑張ればなんとか本を読めるかなというくらい。朝の通勤電車の時間に1歳くらいの子どもを連れているのはあまり見ない。遠くの保育園に行くのかしら、今流行りの社内託児所とか?、それとも今日は早めのおでかけの日?などいろいろと考えてしまった。
おんぶされていた子は電車慣れしているのか、母の背中が気持ちいのか、結構いい子にしていた。ただおんぶされているとヒマなのだろう、周りをキョロキョロと眺めている。大きな目でじっと見つめられると、思わずにっこりしてしまう。子どもの力は偉大だ。「おはよー」「かわいいね」「どこいくの」とひそひそ声で(周りに聞こえると、チト恥ずかしい)言ったりすると、相手にしてもらえるのが嬉しいのか、ますますジーと見てくる。社内で静かに見つめあう二人となっていた(笑)。他にも、横にいた学生風の若者も指をごにょごにょっと動かして、かなりちぃいちゃく控えめにあやしていた。別の30代くらいのサラリーマン風の人も駅で人が入ってくると子どもがギュッと押しつぶされないように、ひそかに守ってあげていた。そのかいあってか降りるときまで、グズることもなくご機嫌でいられたようだ。
おんぶなので、当然後ろの子どもの状態はお母さんは知らないだろう。私もこのように、見えないところで見知らぬだれかのお世話になっているかもしれない、と思った。