満員電車

職場復帰して、電車の異常な混み方にいまさらながら驚く。普段から満員電車に乗っていると日常と化して麻痺してしまうかもしれないが、しばらく離れていた身としては、なんと非人間的な扱いを受けるのだろう。不思議と私の周りのこの4月に復職した人たちも一様に言っている。駅につくごとに暴力的なまでに遠慮も配慮もなく(できなく)吐き出され、また押し込まれる。気持ちのよい朝の始まりというのは、東京のサラリーパーソンには与えられていないのか。家に帰れば子どもには、「人に優しく」だの「お互い譲り合って」だの「仲良く」なんていっているのに、この大人の殺伐さ加減はいったいなんだろうと悲しくなる。
今に始まったことではないのに何をと思われそうだが、一度人間的な生活を送るとその落差をしみじみと感じるのだ。