『大人のための最短・最速勉強法』中村一樹

大人のための最短・最速勉強法―「平成の資格王」が教える

「平成の資格王」の名のとおり、400くらいの資格をもつ著者がが教える資格取得法。
「資格は取らないとスタートラインに立てない」ので、まずはスタートに立とうよというスタンスで、膨大に見える試験範囲も「合格点＋忘却による失点分＋緊張による失点分」だけ取れるよう学習すればOKであること、学習時間の捻出の仕方、参考書の選び方といったオーソドックスなものから、迷ったときは出題者の心理を上手く付くなどちょっとウラワザまで(若干、小手先感もある）が書かれている。勉強法というより資格取得のためのノウハウを細かく説いたもの。
本書とは関係ないが、これだけ資格を取ると単なるオタクで終わりがちだが、講師をするのはもちろん、新試験の立ち上げの際のコンサルティングなど、「資格」をちゃんと自分の商売にしているところはさすが。好きこそものの上手なれ、なんでも生業になるんだな。