悲しいお知らせ・・・

大学時代の友人が、昨月半ば亡くなったとの連絡をもらった。元気な赤ちゃんを出産後、本人の容態が悪くなり翌日なくなったそうだ。我が子を抱くこともなく、これからの成長を知ることもなく逝ってしまったとは・・・。どれだけ無念だろう。可愛い我が子と引き換えに、かけがえのない奥さんを失くしたダンナさまの気持ちはいかばかりだろう。これからの孫の誕生を楽しみにしていたご両親の、娘を亡くした悲しみは・・。ただでさえ、この歳で友人がなくなるなんて思ってもみないのに、同じ時期に出産した身としてはさらにつらい。
出産のお知らせをもらうときの「母子ともに元気です」というのは、時候の挨拶くらいの決まり文句のように思ってしまっていたが、ちょっと前まで、いや現代においても多くの国で当たり前のことではない*1。私たちは、まさに命をかけて命をつないできたんだ。命の尊さ、不思議さを改めて思った。
知らせてくれたメールのなかには「(お葬式でご両親と話した際)どんなに仲間から愛されていたか、どんな毎日を送っていたのか、私たちが話すひとつひとつの言葉に熱心に耳を傾けられ、愛娘の生きてきた足跡を少しでもたどりたいというご両親の想いがひしひしと伝わってきました。そこで少しでもご両親の悲しみを癒すことができればと、また、天国のTちゃんにみんなの想いを届けたいと考え、皆さまからお手紙を募りご両親へお渡ししたいと考えています。」とあった。夫婦ぐるみで仲のよかった仲間が発起人である。亡くなった彼女はいつも笑顔で周りに細かい配慮している姿しか思い出せない。その思い出をお悔やみの言葉を添えて送ろうと思う。

*1:女性が生涯に妊娠・出産で死亡する確率がもっとも高い国は、6人に1人がこれが原因でなくなっている。『1万円の世界地図』(佐藤拓)