頑張るニューロン、記憶の戻り方

今朝、学生時代の同級生にとてもよく似た人を電車で見かけた。

卒業してからほとんど会ってない人だが、顔立ちはもちろん、髪型(もちろん私の知っている当時の)も同じ、雰囲気もとても似ていた。相変わらずの知的美人。あ、あれって・・・・?

が、よく見ると違った。彼女は私より背が高かったが、目の前の人は私より小さい。顔もよく見れば、他人の空似のようだ。

ここでヘタに声をかけなくてよかったのだが、声をかけようにも、情けないことに名前が出てこなかったというのが本音である。いや、彼女を見たとたん、「××だ!」とスグに出てきたことは出てきたのだが、それは当時のあだ名。いい歳してイキナリ呼びかけるにはちょっと抵抗のある呼び名だが、本名で呼びかけるにも、出てこなかったのだ。

会社についても気になって、事あるごとに、彼女の名前を思い出そうとした。私の知っている限りの勤務先、住んでいた場所、学生当時のサークルや仲のよかった友達、授業でのエピソードなどはいろんなことが思い出されてきたが、どーしても名前が出てこない。

そのうち、ボワンとでてきたのが「漢字4文字だったんじゃないかな」ということ。でも、これってあまりに多くの人が該当するので、せっかく思い出してもヒントにならない。

それからしばらくして出てきたのが「名前に拗音が入っていて、子がつくんじゃないかな」ということ。「きょうこ」「しょうこ」「りょうこ」・・・順々に当てはめてみたが、どうもピンと来ない。

そして次に出てきたのが「苗字がハ行あたり、とくに「フ」あたりが怪しいのではないか」ということ。このヒントが出てきた時点で、ピン!ときて、フルネームが思い出せた。あーすっきり。

結局、2番目に思い出したことが一部間違ってて、そこで遠回りしたような気もするが、ともあれ名前を思い出すのに、音のイメージや50音の「行」で出てくるとは思わなかった。人間の記憶って面白い。ってか、こんな記憶の引き出し方って邪道?