『30代未婚男』

30代未婚男 (生活人新書)

30代未婚男 (生活人新書)

「未婚」でも「男」でもないけど、結婚・出産問題には普段から興味を持っているので、とりあえず読んでみる。3人の著者のよる、独自の視点の解説あり、データ分析あり、取材による生声あり、10か条ありで楽しく読めた。男性側から結婚の問題を取り上げたものってあまりないので、その意味でも。

30代前半の男性の半数が未婚の時代、結婚するって高きハードルになっているのかな。結婚って大変な面も多いけど、いい事も多いと思うよ、私は。

本文の締めくくりが「旬のときの決断しよう。未婚は短絡的には楽しいが、長期的には不幸である。そして、旬を逃すと長い結婚氷河期が待っているかもしれないのである。」というように、本書はなんだかんだといっても「結婚しなされ」という立場。「余計なお世話だよ」「ほっといてくれ」という向きもあるだろうけど、結婚というものに迷いのある男性諸氏にぜひ。なお、本書は全体的に未婚男性に厳しく、未婚女性に対して甘い気もするが、まあ、結婚は男女でするものである以上、どちらかがヤル気になってもらえればいいので、あえて男性に厳しい視点で書かれているのかも。