新書の厚み 1割カット

昨日の日経の「サイズの法則」というコラム記事に、こんな文があった。

出版業界には二つの潮流がある。ブームの新書は、00年に平均13ミリだった厚みが04年には11.5ミリと約1割薄くなった。競合激化のなか、より平易な内容で短時間に読める新刊の発行が相次いだ結果だ。

確かに薄めの新書が多いが、数字として1割カットされていたとは。気軽に読めるのは確かなんだけど、読めすぎて、ものたりなさを感じたりもする。

一方、文芸書には単行本の「15ミリの目安」が残る。(略)「読者が読み終えた達成感を得るには、ある程度の厚さがあった方がいい」という"配慮"ゆえと分析する。

とあるが、新書には「達成感」は要らないのかな?というより、ある程度の「薄さ」にしておいて1冊読み切らせた方が「達成感」は感じてもらえるのでは?とちょっと突っ込んでみる。

そのあと、特殊紙で束幅を出した例が出てくる。この項目のサブタイトルは「厚さにも適正」だが、束幅って厚すぎても薄すぎてもダメ。結構難しい。